パソコンが固まるのはなぜ?原因と今すぐできる解決法・予防策まとめ

パソコンフリーズタイトル

パソコン作業中に突然フリーズして動かなくなると、作業が中断されて大きなストレスになりますよね。
「パソコンが固まる」原因は一つではなく、ソフトウェアやハードウェア、さらには使い方の習慣までさまざま。
本記事では、パソコンが固まる主な理由と、その対処法・未然に防ぐ方法を分かりやすく解説します。

目次

パソコンが固まるときによくある原因

トラブルの絵

パソコンが動かなくなる時は誰もが経験したことがありますよね。これについては理由があります。ありがちな原因について紹介します。

メモリ不足

同時に複数のアプリを立ち上げていると、パソコンの「作業スペース」にあたるメモリがどんどん圧迫されていきます。
例えば、インターネットブラウザを何十個もタブを開いたまま、さらにWordやExcelを使い、音楽を流しながら画像編集ソフトを動かしていると、机の上に資料や道具を山積みにしているような状態に!

作業スペースが狭くなると、パソコンは次の処理を置く場所がなくなり、結果として動きが遅くなったり固まったりします。
特にメモリ容量が4GBや8GB程度のパソコンでは、この影響が顕著で、少し重たいアプリを同時に動かすだけでもフリーズしやすくなります。

そのため、アプリは必要なものだけを起動し、使い終わったらこまめに終了させることが大切です。
もし頻繁に「パソコンが固まる」と感じるなら、メモリの増設や不要アプリの整理を検討すると安定した動作につながります。

ストレージの空き容量不足

パソコンの中でも、**Cドライブ(システムドライブ)**はとても重要な役割を担っています。ここにはWindowsなどのOSやアプリケーションのプログラム本体が保存されているため、Cドライブに十分な空き容量がないと、パソコンは一時的な作業スペース(仮想メモリ)を確保できなくなってしまいます。

たとえば、机の引き出しに書類がぎっしり詰まっていて新しい資料を入れるスペースがない状態を想像してください。新しい作業をしようとしても置き場所がないので、効率が悪くなり、手が止まってしまいますよね。パソコンも同じで、Cドライブがいっぱいだと必要な処理を保存できず、動作が遅くなったり、フリーズしたりと不安定になりがちです。

特に容量の少ないSSDを搭載したパソコンでは、写真や動画、ダウンロードファイルをCドライブに保存し続けると、すぐに空きがなくなってしまいます。そのため、不要なファイルを削除したり、Dドライブや外付けHDDにデータを移す習慣をつけることが安定動作につながります。

ソフトウェアの不具合

インストールして長い間アップデートしていない古いアプリや、パソコンの環境と相性の悪いソフトは、フリーズの大きな原因になることがあります。

アプリは発売当初のままではなく、セキュリティの強化や不具合修正のために定期的に更新されます。しかし古いまま使い続けていると、最新のWindowsやmacOSとの互換性が取れず、処理がうまくいかずに固まるケースが増えてしまいます。

また、似たような機能を持つソフトを複数インストールしていると、互いに干渉し合い、動作が不安定になることもあります。たとえば、セキュリティソフトを2種類同時に入れてしまうと、どちらもウイルスチェックを行い競合が発生し、結果的にパソコンがフリーズしてしまうことがあるのです。

このようなトラブルを防ぐためには、不要なアプリはアンインストールし、使うソフトは最新バージョンに保つことが基本です。特に業務用のアプリや日常的によく使うツールは、定期的に更新を確認しておくと安心でしょう。

熱暴走

内部の温度が一定以上に上がりすぎると、部品を守るために処理を強制的に止めてしまうことがあります。これが、いわゆる「熱暴走」と呼ばれる現象です。

たとえば、夏場に冷却ファンにホコリがたまっていたり、通気性の悪い場所で長時間使用していると、内部の熱がこもって温度が急上昇します。結果的にパソコンがフリーズしたり、電源が突然落ちたりすることも少なくありません。これは故障を防ぐための安全装置のようなもので、パソコン自身が「これ以上動くと危ない」と判断して動作を止めてしまいます。

ウイルス感染やマルウェア

パソコンが頻繁に固まる原因のひとつに、**不審なプログラム(マルウェアやウイルス)**の存在があります。これらは知らないうちにインストールされ、裏で常に動作しながらCPUやメモリを消費してしまうため、パソコンの処理速度を著しく低下させることがあります。結果として、画面がフリーズしたり、アプリが正常に開けなくなるなどの不具合が起こりやすくなります。

たとえば、無料ソフトのインストール時に一緒に入ってしまう「不要なアドオン」や、怪しいメールの添付ファイルを開いたことで侵入するウイルスなどが典型的な例です。さらに悪質なものでは、個人情報の抜き取りや不正アクセスの踏み台に利用されるケースもあるため、動作不良以上のリスクを抱えています。

こうしたトラブルを避けるためには、信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つことが大切です。また、知らない送信元からのメールは不用意に開かない、フリーソフトは公式サイトからのみダウンロードするなど、日常的な予防意識も重要です。

もし「動作が重い」「勝手に広告が出る」など不審な動きがある場合は、すぐにセキュリティスキャンを実行し、問題を早めに特定・駆除することがトラブル回避につながります。

パソコンが固まったときの基本的な対処法

パソコントラブル対処法

次に、パソコンが動かなくなった場合の対処法についてお伝えします。

しばらく待つ

一時的な負荷で固まっているだけなら、数十秒で回復することもあります。しばらく待ってみましょう。

タスクマネージャーを開く

キーボードの 「Ctrl + Shift + Esc」 を同時に押すと、タスクマネージャーが開きます。ここで現在動いているアプリやバックグラウンドのプロセスを確認できるので、不要なものを選んで「タスクの終了」を押せばOK。使っていないアプリを終了させることで、メモリやCPUの負担が減り、パソコンがスムーズに動くようになることがあります。

ただし注意したいのは、強制終了すると保存していないデータが消えてしまう可能性があるという点です。例えばWordやExcelを終了させた場合、保存していない文章や表は失われてしまうことがあります。そのため、なるべく作業はまめに保存しながら作業を進めておきましょう。

再起動する

一番シンプルかつ有効な方法。動作がリセットされます。

周辺機器を外す

パソコンが固まって動かなくなる原因のひとつに、周辺機器の不具合があります。マウスやキーボード、USBメモリ、外付けハードディスクなどを一度すべて外してから、もう一度操作を試してみましょう。不要な機器を取り外すことで負荷が減り、正常に動作することもあります。もし特定の機器を接続したときだけ固まる場合、その周辺機器に問題がある可能性が高いので確認してみましょう。

フリーズのトラブルを未然に防ぐための習慣と設定

パソコンのフリーズや動作不良は、突然起こるように見えて実は日頃のメンテナンス不足が原因となることも少なくありません。普段から簡単な習慣や設定を意識することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

定期的にディスクの空き容量を確保

ディスクの空き容量が少なくなると、パソコンの動作は急激に重くなり、フリーズやエラーの原因になります。特にシステムが保存されているCドライブは、Windowsやソフトが動作するための一時ファイルを頻繁に使用するため、余裕を持たせることが大切です。

不要なファイルや古いデータを削除するほか、「ディスククリーンアップ」や「ストレージ センサー(Windowsの場合)」といった機能を活用すると自動的に空き容量を確保できます。また、大きなデータは外付けドライブやクラウドストレージに移す習慣をつけると安心です。

日常的にディスクの状態をチェックし、常に快適な環境を保つことで、パソコンのトラブル発生を大幅に減らせます。

メモリやストレージの増設でパフォーマンスを向上

パソコンの動作が重く感じるとき、ソフトの使いすぎやファイルの保存状況だけでなく、搭載されているメモリやストレージの容量不足が原因になっていることがあります。特にメモリは、同時に開けるアプリや処理速度に直結するため、容量を増設することで快適さが大きく改善されます。

また、ストレージが古いHDDの場合は、より高速なSSDに交換することで起動時間やデータの読み書き速度が劇的に向上します。最近のパソコンではSSDが主流ですが、容量不足を感じるなら外付けSSDや内蔵ドライブの増設も検討するとよいでしょう。

購入費用は必要ですが、パフォーマンス改善の効果がはっきりと実感できるため、長くパソコンを使いたい場合には非常に有効な方法です。

OSやソフトを最新バージョンに更新

パソコンを安全かつ快適に使い続けるためには、OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つことが欠かせません。更新プログラムには、セキュリティ上の脆弱性を修正するパッチや、不具合を改善する修正が含まれており、アップデートを怠るとウイルス感染や動作トラブルのリスクが高まります。

特にWindows UpdateやmacOSのソフトウェアアップデートは、自動更新を有効にしておくと安心です。また、ブラウザやウイルス対策ソフト、業務でよく使うアプリケーションも、定期的に最新バージョンを確認して更新しておきましょう。

冷却環境を整える

パソコンは長時間の使用や高負荷の処理によって熱を持ちやすく、内部の温度が上がりすぎると動作が不安定になったり、突然フリーズする原因になります。特に夏場や通気性の悪い場所では注意が必要です。

ノートパソコンであれば冷却台(クーラーパッド)を利用したり、底面の通気口をふさがないように設置することで放熱効果を高められます。デスクトップパソコンの場合は、設置場所の風通しを良くし、内部にホコリが溜まらないよう定期的に清掃することも大切です。

適切な冷却環境を整えることで、パソコンの寿命を延ばすだけでなく、安定したパフォーマンスを維持することができます。

ウイルス対策ソフトの導入

ネットを利用していると、知らないうちにウイルスやマルウェアに感染してしまうリスクがあります。大切なデータや個人情報を守るためにも、ウイルス対策ソフトを入れておくと安心です。

WindowsやMacには標準のセキュリティ機能もありますが、さらに心配な場合は無料のウイルス対策ソフトを試すのもおすすめ。より強力に守りたいなら、有料版を選ぶと自動更新や高度な保護機能が利用できるので安心感が増します。

「とりあえず入れておく」だけでもリスクはぐっと減ります。難しい設定は不要なので、まずは気軽に導入してみましょう。

それでも直らないときのチェックポイント

パソコンフリーズイメージ画像

それでも直らない場合についてはどうでしょうか?

ハードディスクやSSDの故障が原因かもしれません

再起動や周辺機器の取り外しを試しても改善しない場合、ストレージ機器そのものが故障している可能性があります。ハードディスク(HDD)は長期間の使用で物理的に劣化しやすく、異音がする・アクセスが遅いといった症状が現れることがあります。SSDも寿命があり、突然データにアクセスできなくなるケースも少なくありません。
診断ツールを使って状態を確認し、エラーが出るようなら早めの交換を検討しましょう。

電源ユニットやマザーボードの不具合

パソコンが突然落ちる、電源が入らないといった症状は、電源ユニットやマザーボードに原因があるかもしれません。これらの部品は見た目では不具合を判断しづらく、専門的な知識や工具が必要になります。自己判断での分解はリスクが高いため、心当たりがある場合は、修理業者やメーカーサポートに相談するのが安全。内部パーツの不調は放置すると他の部品にも悪影響を与える可能性があるため、早めの対応が重要です。

バックアップを常に取るこ

どんなに注意していても、突然の故障や予期せぬトラブルを完全に防ぐことはできません。万が一に備えて、日頃から大切なデータのバックアップを取る習慣をつけておくことが最も有効な対策です。
外付けハードディスクやクラウドストレージを利用すれば、簡単にバックアップが可能です。特に写真や仕事のデータなど失いたくないものは、二重に保存しておくと安心です。
「いつ壊れても大丈夫」という状態を作っておくことで、トラブルが起きたときのダメージを最小限に抑えられます。

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